(魅力紹介)
ウクライナ語×御朱印?上里町のまだ見ぬ御朱印旅(上里町)
0Instagramで #上里町 と検索すると、東京にいながらも上里町の情報に出会うことができます。
実は最近、ある御朱印の投稿が増えてきているんです。
寺社仏閣巡り、御朱印巡りが趣味ということもあり、これは行かねば!と訪問してみました。
※伊勢神宮参拝の時の写真
今回訪問したのは上里町の中央より少し西の方に位置する上里菅原神社。
上里町にある神保原駅からはおよそ3㎞、歩くとおよそ40分と距離があるので上里町コミュニティバス「こむぎっち号」やタクシー、駐車場の広さにも余裕があるので自家用車を使うこともできます。
鳥居をくぐると、白に桃色、色とりどりの梅がまだ咲き残っていました。
平日の昼下がりということもあり、人もまばらで、梅の香りをのんびり楽しむことができました。
社殿はとても大きく、境内の周りも拓けているので明るく安心です。
さっそく参拝を…その前に手水を行ない、手を清めます。
御手水所もとても綺麗。苔や葉も茂り、水を出す龍もきちんと清潔に保たれています。
境内に行く途中にもマスクをした「子育て三猿」など参拝を楽しませてくれるものが。
三猿の足元にある「歯固め石」は、石のように丈夫な歯が生えるよう願いが込められたものだそう。
手水を済ませ、参拝します。
祀っているのは名前にもある菅原道真公、それに武夷鳥(たけひなとり)神、火雷(ほのいかづち)神。
菅原道真公を祀っている神社といえば九州の太宰府天満宮。なぜここ上里町で菅原道真公を祀っているのでしょうか?
延喜3年(903年)2月25日、菅原道真公は亡くなりました。
菅原道真公の想いを全国に広めるために、陰陽博士(陰陽師を教育するなどした人)である紀友成が全国を回りました。同年5月には現上里町に訪問したところ、当時の村人たちは村の鎮守とするために菅原道真公の絵姿を乞い、小さな祠を建立したそう。
併せて神代の神々である、武夷鳥(たけひなとり)神、火雷(ほのいかづち)神も祀り、上里菅原神社の建立の始まりとされています。
菅原神社のすぐ隣にも2つの社が。左にあるのは「願いが叶う」とされる稲荷神社、右にあるのは「幸せを呼ぶ」という愛宕神社です。
左側にある稲荷神社の祭神は、宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)。すべての食糧を司り、とりわけ稲の生育を守る神様だそうです。
私たちが俗に言う「お稲荷様」です。時代の変化とともにお稲荷様は、一般大衆の守り神として、さまざまなことから守ってくれるようになりました。
人々の生命を守り育てる祖神、五穀の食物を守る神、商工業が発達してくるにつれ、商売繫盛、屋敷稲荷の神、一年中の幸福を守る神、不浄、けがれを祓い清める神…
つまるところ、一般大衆の衣食住、開運守護の神様だそうです。
ということで、ここでは「影参り」というお参りもできます。
参拝した後に、社の左側から後ろに回り、裏手にある柱を、願い事を念じながら手で撫でると願いが叶うそう。
右側にある愛宕神社の祭神は、火産霊命(ほむすびのみこと)。伊邪那美命(いざなみのみこと)が最後に産んだ火の神だそうです。
火を司る神様で、火の恩恵だけでなく、火の災厄を鎮め、諸厄諸病を祓う火防開運の霊験がある神様とのこと。これに加え火を、あらゆるものを作る根源と捉え、工業の守護神とも言われています。
火はさまざま儀式で象徴的に使われているように、火が勢いよく燃える様子からは、天下泰平、五穀豊穣、家内安全、無病息災が祈られます。
こちらも先程の稲荷神社と同じように「影参り」ができます。
参拝した後に、社の右側から後ろに回り、裏手にある柱を、願い事を念じながら手で撫でると幸福が訪れるそうです。
今回、私は両神社を参拝しましたが、愛宕神社の方の影参りをしました。
何を願ったのかは…もちろん秘密です。
さて、一通り参拝を終えたあとは、御朱印をいただきに授与所へ。
※御朱印の受付時間は10時~17時(12時から13時はお休み)となっているので、受付時間にはお気を付けください。
御朱印の種類はとても豊富。
通常の御朱印(初穂料300円)
ウクライナ語の御朱印(初穂料300円)
英語・ウクライナ語の御朱印(初穂料700円)
英語やウクライナ語の御朱印というのは、これまで聞いたことがありませんでした…
だからこそ、とても興味がそそられます。
通常版と英語・ウクライナ語の御朱印は見開きのものとなっていて、とても色鮮やか。
見ているだけでも嬉しくなります。
今回は、ウクライナ語の御朱印と、見開きの英語・ウクライナ語の御朱印の二つをいただきました。
英語・ウクライナ語の御朱印は書き置きのものなのですが、ウクライナ語の御朱印については直書きしていただけます。こちらも嬉しい。
気になると思いますが、なぜウクライナ語の御朱印があるのでしょうか?
それはここ、上里菅原神社に、ウクライナの方がいらっしゃるから。来日してから、かれこれ5年になるそうです。
「ウクライナ語の御朱印は最近のウクライナ情勢が悪化してから始めたのでしょうか?」
と尋ねると、今回の情勢悪化の前からウクライナ語の御朱印は行なっていたそうです。
ただ、これまでは「奉拝」とウクライナ語で書いていたところを今は、「ウクライナに栄光あれ」と変えているそうです。
限定御朱印は気になるものですが、この文言に関してはなるべく早く、元通りになるように祈るばかりです。
直書きの御朱印は、直接書いていただく分、やはり時間がかかります。
その際、境内を回っているとウクライナの色の二色のリボンと、折り紙が。
リボンは社殿前の手すりに結ぶためのもの。折り紙は千羽鶴を折り、奉納するためのものだそう。
折ろうと思ったものの、実は鶴を折るのが、私小泉、とても苦手で…。
折り切れたことは数回程度…。どうしようか迷っていると、御朱印集めが趣味の二人の女性が御朱印をもらいに来て、私同様に千羽鶴を折ろうとしています。
勇気を出して「鶴の折り方を教えてくれませんか…?」と声かけたところ、快く応じていただき、一緒に折りながら折り方を教えてくれました。
本当に上里町に来ると、いつも人に恵まれているな、と感じます。
不器用な私は、今回もいびつな形となってしまいましたが、なんとか折りきることができました。
「3回も折れば綺麗にできるようになるよ」と励まされましたが、まずは折りきることができただけでも本当に嬉しいんです(笑)
お手本として、いただいた鶴は奉納せずに持ち帰りました。私も折り鶴を通じて誰かに教えることで恩返しできるように。
私自身が折った鶴は奉納しました。数が増えてきたら、授与所の前に吊るすそうなので、また足を運んでみたいと思います。
上里菅原神社では、見知らぬ人と平和を祈る気持ちでつながれました。
ここはウクライナと日本、そして埼玉、上里を結んでいるのでしょう。
あたたかい出会いにほっこりするとお腹もすいてきます。
おやつには、「パン工房ハイジ」さんへ。
ここでは、上里町産の小麦を使用した食パンやシフォンケーキのほか、さまざまな創作パンが扱われています。
食パンを食べたかったのですが、やはり地元食材を使用しているのもあり、大人気!
予約がないと購入は難しそうです。
お腹が空いていたので、大好きなたまごサンドとクリームパンを購入。
イートインだと無料のホットコーヒーも楽しめます。
日が差すあたたかなウッドデッキで、おいしいパンとコーヒー。これ以上ないほどのんびりしたコーヒーブレイクです。
店舗の隣には、無人直売所が。立派な野菜がめちゃくちゃ安い。
太くてしっかりしたネギが数本入って100円、ニンジンやブロッコリーも同じく100円。
地元野菜を、新鮮に、身近に、しかも安く。
上里菅原神社同様、パン工房ハイジさんも上里町の人とつながることができる素敵なスポットです。
身も心もポカポカした上里ライフを送ることができました。
やはり上里町の魅力は、上里町を愛する人たちによる、いい食、いい出会いを楽しめることだと改めて思えました。