(魅力紹介)

人情に厚いおまつりの町、寄居町~住む、移り住む、楽しむ~

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    寄居町を訪問する前に、知り合いから「寄居町?東京事変のPVのロケ地だったらしいよ。」

    東京事変のファンでPVを何度も見た私は「自然が豊かな町なのだろうな」と私は心躍らせながら東上線で寄居町に向かいました。

    以前東上線沿いに住んでいた私は何度も「寄居」行を見ていたのですが、本庄にはJRを使用していくことが多いので初めて寄居駅で降りました。

    とにもかくにも初めての寄居町。どこに行けばいいのかわかりません。

    ただおなかも空いたのでまずは腹ごしらえです。駅前には商店街が広がります。

    お店を見てみるとサラリーマンの方が多いお店などいろいろあります。やはり商店街はワクワクしますね。

     寄居町に住んでいる人と話すーうどん 熊五郎ー          

    しばらくプラプラ町を歩いていると、「寄居うどん発祥の店」と書かれたお店が。

    「埼玉ってうどん有名だけど、寄居も寄居うどんがあるんだ」と驚いて入ろうか悩んでいると「本日の日替わりうどんは終了しました」の文字。

    ああ…今日はやっていないんだ…とへこんでいると、お店から人が。

    お店の前で立ちすくんでいた私の存在に気付いてくれたので声をかけてみました。

    ―今日はやってますか…?

    「やってるよ!ここのうどんはおいしいからね。所長!まだ入れるよね?」

    なんとお客さんでした。店員さんさながらにお店の案内をしてもらいながらお店に入ります。

    今回お邪魔したのは「うどん 熊五郎」さん。ここは地域の方を中心に常連さんで賑わうお店。私がお邪魔した時にも家族の分のうどんを注文した方がいらっしゃっていました。

    「ポイントカードつけておくからね」

    ここのうどんが一番ってうちのおばあちゃんが話してるのよ

    常連さんとお店の方が親しげに話しています。

    店内を見回すと渋い「お品書き」が。なんとすべてのうどんが500円!この日の日替わりうどんはあさりのかき揚げです。日替わりうどんは基本人気でメニューによっては

    開店前の予約で売り切れてしまうこともあるのだとか。

    ただたぬきうどんも好きなので、この日は月見たぬきうどん。たぬきうどんに卵までついてくるなんてなんか贅沢ですよね。しかもお値段も500円とリーズナブル。ここは「寄居うどん」発祥のお店、ということを店の前で見たので「寄居うどん」について聞いてみます。

    ―寄居うどんってなんですか?

    「ああ、これは僕が勝手に発祥って言っているんだよ()

    ―そうなんですか!何が特徴なのでしょう?

    「うちのはエキナセアと白ごまを練りこんだうどん。もちろん手打ちだし切るのも自分でやっているんだよ。」

    ―手打ちと聞いてとてもワクワクしています!ところでエキナセアってなんですか?

    「エキナセアはハーブの仲間。病気の予防に効果があってハーブティーとして飲むこともあるよ。」

    ―エキナセアってハーブの一種なんですね!知らなかったです…国内でも育つんですか?

    「エキナセアは昔、寄居でも育てている方がいたんだよ。」

    ―寄居町でも育てられていたんですね。だから「寄居うどん」に練り込まれていたんですか。

    「そうそう。それにうちの麺は塩も使ってないからね。」

    ―塩も使っていないんですか!なんだか身体が喜びそうなうどんですね。

    「汁も塩は控えめにしてあるから身体には優しいと思うよ。」

    そうこう話が盛り上がっているとまた地元の方らしき人がうどんを取りに来ます。

    「汁はペットボトルに入れていい?」「所長、いつもありがとう!お願いします。」

    なにやら熊五郎の店主は「所長」と呼ばれているみたい。

    そろそろうどんが揚がるので、うどんを食べたらその理由も聞いてみたいと思います。

    ―たぬきうどん大好きなんです!おいしそう!!!!

    「うちのうどんは硬いよー」

    ―そうなんですか?いただきます。…あ!すごい歯ごたえ!!!

    「そうでしょー()

    ―埼玉のうどんはコシがあるイメージでしたが、想像以上でした!あと細麺でおいしいです。卵を入れるタイミング困っちゃいますね…

    ー麺を噛んだ時にいい香りがしてきます。お茶のような香り?とても好きです。

    「白ごまとエキナセアが入っているからね。香りが好きっていうお客さんも多いよ。」

    麺だけでもとても満足なので気が付いたら半分くらい食べてしまっていました。ここで卵を投下します。

    もともと汁がそこまで多くないので卵が絡んで優しくも濃厚な味に。

    味で一度、香りで二度、卵で三度楽しめてしまうのは本当に贅沢です。あっという間に完食してしまいました。

    食後はお店が偶然にも少し落ち着いたので、お話させていただきました。

    ―本当においしかったです。お父さんはずっとこの店をやっているんですか?

    「いやもともとは保育施設をやっていてね。ここはもとは保育施設の給食を作る給食室だったんだよ。」

    ―そうだったんですか!全然気づかなかったです。だから所長って呼ばれているんですか?

    「そうそう。別に名前を隠しているわけではないんだけど、保育施設を畳んだ今でも当時の方は所長って呼んでくれてね()

    ―それじゃあうどんはいつからやられていたのですか?

    「給食を作っていると給食を作っている時間って空いちゃうでしょ?その時に趣味でうどんを作り始めたんだよね。」

    ―趣味のレベルをとうに超えています…とてもおいしいです!ところでカレンダーに載っているのは

    日替わりメニューかとは思いますが、これほとんど被りないですよね…?しかもラーメンもあるんですね!

    「そうそう。あと月によってメニュー変わるんだよ。ラーメンも手打ちで醤油に、味噌、塩いろいろ出してるよ。」

    ―ラーメン食べたい…ちなみに人気だったりオススメだったりする日替わりうどんはありますか?

    「やっぱり麻婆系は人気だね。予約で開店前に終わることもあるからもし食べたいなら予約するといいよ。」

    ―麻婆おいしそうです!人気の理由は?

    「麻婆は某ホテルの料理長から教わったんだよ。だからプロの味。他はいい加減だけどね()」」

    ―いい加減なんてとんでもない!ところで熊五郎さんのご出身は?

    「僕は最初から寄居にいたわけじゃなくて元々は松本(長野県)なんだよ。」

    ―そこから寄居へ?

    「いや東村山に行った。知ってる?東村山音頭の?あそこで部活頑張って行政職員として働いていたかな。ちょうど東村山音頭が出た頃で当時はすごかったよ。あれでぐっと東村山も有名になったんだよね。その後に寄居に来て保育施設をやっていたんだよ」

    ―そうだったんですね。東村山、私も東村山音頭で知りました() 寄居町は住んでみてどうですか?

    「いい街だよ。人が温かい。例えばうどん屋やってると、卵とかネギとかいつも使わなくちゃならないんだけど、『たまご使うでしょ?』って卵をくれる方やネギ持ってきてくれたりする方もいるんだよね。だからほとんど卵やネギを買ったことがない。」

    ―それはいいですね!あ、お店の奥にネギの姿が() 自然も魅力的だと思いますが、そこはどうでしょうか?

    「自然も好きだよ。ここらへんだと玉淀河原の遊歩道が最近整備されてね。コロナ禍じゃない時ならBBQをしてる人もいるかな。雀宮公園からずーっと歩いていくと川が綺麗なのよ。寄居町は本当に水も綺麗で。車があるなら日本に水と書いて「日本水(やまとみず)」が名水百選にも選ばれているから行ってみるといいよ。あとは歴史も好きなら鉢形城公園もオススメで…(筆者:鉢形城公園に関するエピソードをたくさんお話していただきました)」

    ―いろいろオススメもうかがえたので、そろそろ行ってみます!また今度は友だちもつれてきますね!ごちそうさまでした!

    「また来てね!ありがとうございます。そうそう実はお店の内装も僕がプロデュースしてるんだよね。器も僕が焼いたやつを使っているよ。」

    ―おおおお!すごい!和モダンですね。とてもオシャレです。

    「よかったら手作りマスクも持っていくといいよ」

    ―いいんですか?すごく柄がオシャレです。

    「僕はいい加減だからね。いろいろやってるんだよ()

    全然いい加減じゃないお父さんからいい加減な一言をいただきながらお店をあとにしました。寄居町の魅力に惹かれたのもありますが、なにより熊五郎がまず大好きになれました。

    寄居町に移住した人と話すー寄居町地域おこし協力隊大田幸子さんー  

    熊五郎から玉淀河原に足を伸ばしていると、何やら気になるポスターが。

    「寄居を歩こう」というそのポスターには『「寄居×和装」プロジェクト2021』とあります。

    2021ってことは何回か取り組まれている活動なのかなと思いつつ、企画欄を見ると「寄居町地域おこし協力隊」の文字。この取り組みが気になり、後日、本企画を行っている寄居町地域おこし協力隊の大田幸子さんにお話を伺いました。

    ―普段はどのような活動を行っていらっしゃるのでしょうか?

    「実は『「寄居×和装」プロジェクト2021』はメインの活動ではないんです。現在は空き家の活用や処分方法の相談、空き家を使用して創業したい人から相談を受けて空き家の家主とのマッチングを行うことを行っていますね。他にも寄居町の古い建物や空き家の調査を行っています。空き家が使えるか、使えないかは家主との関係が大事なので、間に誰かいるとやりやすいんです。」

    「空き家を活用しよう」リーフレット(現在寄居町役場にて配布中です)

    ―そうだったんですね。それでは『「寄居×和装」プロジェクト2021』はどのようなことがきっかけだったのでしょうか?

    「この取り組みは寄居町にふらって来て歩いてもらえるように、ということで始めました。

    寄居町に初めて来た方は遊びに行く場所が分からないと思われるかもしれないんですけれど、私が案内すると「意外と面白かった!」って言ってもらえることが多いんですよね。

    なので、この魅力をどう伝えるか、興味を持ってもらうための仕掛けを作りたかったんです。」

    ―それで目を付けたのが「和装」だったんですか?

    寄居町は実はお祭りがとっても多いんです。大きなものが3つ。さらに他にも祭があって年中忙しいんですよね。ただコロナでそれもなくなってしまって。

     夏を楽しみたいのに楽しめないけれど、どう楽しむかということで「レトロな街並みには和装が合うんじゃないか」ということで最初は友人とゆるく撮影会を行いたいという所から始まったんです。

     そうしたら役場が盛り上がってしまって() 「とりあえずやってみよう!」ということで寄居町に縁がある方を呼んで6月の中旬に撮影を行いました。」

    ―役場の方も盛り上がったんですね() 撮影してみてどうでしたか?

    「盛り上がりましたね。ポスターにも使用して、寄居町に興味がある人がまちを楽しむきっかけになればということでパンフレットも作成しました。」

    ―それじゃあ今年からの取組だったんですね。

    「パンフレットやポスターでは紙幅の都合で紹介できていないお店もあったので、そこも紹介したいと思い継続して実施したいって思いました。だから今後も行うという意味を込めて「2021」としたんです。」

    ―今後もワクワクするプロジェクトですね!ぜひ友だちと和装して回ってみたいです…!ところで大田さんは「地域おこし協力隊」ということですが、もともと寄居町の方なのでしょうか?

    「いえ。以前は東京に住んでいて会社員でした。転職したいなって思った際に東京でやりたいことが見つからず、地方の求人を見て地方もありだなって最初は漠然と思っていました。」

    ―そこからなぜ寄居町に?

    「ある日、地方のプロジェクトを紹介してもらった際に空き店舗をリノベするというものがあったんですよね。スタートアップを体験したいという思いはあったのでリノベーションという分野に興味を持つようになりました。今思うと私は既に出来上がっているものに興味を持てなかったんですよね。」

    ―そこで寄居町と出会った、というわけですね。

    「そうですね。でも最初から寄居というわけではなかったです。ただいくつか候補はあったのですが、寄居町は東京にいても日帰りができますし、寄居には一番通いましたね。」

    ―寄居と決めたきっかけはなんだったのでしょうか?

    「私はDIYはしたかったのですが、なかなか大工やDIY経験がない人に、物件を貸してくれてしかもDIYまで許してくれることってないんですよ。ただ寄居町の人にこのことを相談したら「好きにしていいよ」って言われて() そんなに急に許可してくれることってある?って思っていたんですが、実際1か月ほどで借りることが決まりました。決め手はタイミングとご縁だったのかもしれません。」

    ―空き家を貸してくれるうえにDIYまでさせていただけるケースはなかなか少ないように私も感じているので、とても驚きです。改めて移住してみて感じた寄居町の魅力はなんでしょうか?

    「まず自然という点では玉淀河原があったり、車で15分ほど走らせれば日本水(やまとみず)があったりと気軽に綺麗な水や峠や山を楽しめるところだと思います。」

    ―寄居町の人に対して感じる魅力はありますか?

    「まず飲み会の席が賑やかなんです。呑むと陽気で上下関係があまりない印象です。

    あとは自分のことをしゃべりたがる人が多いんです。押し付けがましいとは不思議と思わなくて、むしろこだわりとか何が好きかとか、そういったものを素直に話せる人が多い印象ですね。」

    ―たしかに少し寄居町の方と話しましたが、自慢とは感じられませんでした。

    「その点で言えば、相手のこだわりや何が好きかということを否定しない、誰でも受け入れる、博愛主義な人が多いのかもしれないです()

    ―今後の展望をもしございましたら教えてください。

    「今後は街中にコワーキングスペースを整備したり、民泊として一軒屋の貸切宿を整備したいと思っています。寄居町は東京にすぐ出られて、車を走らせればすぐに豊かな自然に出会えるのでワーケーションに向いているんですよね。」

    ―ワーケーション今とっても興味あります!

    ただワーケーションして近隣でお金を消費するだけではなくて、ワークショップなどを行いワーケーションに来られた方も自分で心地いいという空間を生み出せるような場所にできればと思っています。」

    ―とてもワクワクします!寄居ってやっぱり面白い街だなって改めて思えました。

    「また来られるときがあれば案内します。その時はリノベーションしている所も紹介しますね!」

    ―ぜひ!楽しみにしております!

     寄居町で楽しむ人と話す                     

    ーYFC(ヨリイフィルムコミッション)代表大橋正宏さんー     

    いろいろな出会いがありつつ、玉淀河原にたどり着きました。

    この日は晴れていたので気分も最高!BBQはできないですが、ここを散歩するだけでも心がとても落ち着きました。

    そして東京事変の撮影地を見つけて、パシャリ!最高の気分です。オタク全開です。

    それにしてもなぜ東京事変はこの寄居町を撮影地に選んだのでしょうか?撮影の誘致があったからこそ私は寄居町でさまざまな方と出会えて、寄居町を好きになれました。ということで最後に寄居町でロケ地誘致をはじめとした活動を行うYFC(ヨリイフィルムコミッション)代表の大橋さんからお話を伺いました。大橋さんは寄居町出身の方。なぜ寄居町をここまで発信しているのか思いを聞かせていただきました。

    ―お忙しいところ取材にご協力くださり本当にありがとうございます。本日はよろしくお願いします。まずYFCの普段の活動を教えていただけますか?

    「現在は寄居町の映像撮影の活動支援をしています。」

    ―ホームページでも「ロケーション誘致PR」「撮影支援として仲介や交渉」「エキストラ募集」など拝見しました。おそらく他にもケータリングなど行っているかと思いますが、他にも何かやられている活動はありますか?

    「他にはHP立ち上げたことも入るかな。HP作らないと認識されないんだよね。映像制作に関わる方は自分が作った作品だけを観ているわけではなくて、関わっていない番組も見てロケ地を探している。だから一度取り上げられればバンバン問い合わせが来るようになるんだよ。日に56件来るときもあるかな。」

    5,6件も問い合わせ大変ですね…

    「その後は実際に案内する前に向こうからどういうストーリーで、どういうものを撮りたいかニーズを聞いて候補地を用意するんだよ。ただたまに経験が浅い人もいるからそういう人にはこっちから確認してあげることもあるかな()

    ―もうプロですね() お話を聞く限り大変そうな活動ですが、どのような方がやられているのでしょうか?

    もともとは寄居商工会の青年部で、今は外部の人も入っているかな。青年部は40歳で卒業のルールなんだけど、そこで抜けたあと活動がトーンダウンしてしまうのがもったいなくてね。卒業後もイキイキと活躍してほしいということもあって今は青年部とは別組織として活動してる。」

    ―商工会の青年部が元なのですね!発足のきっかけを教えていただけますか?

    「そうだねー、もともとは平成の大合併の時まで遡るんだけど、当時合併するしないにかかわらず、これからみんな再スタートって感じだったんだよ。そこで独自の地域の魅力発信が必要ということでまだ「ゆるキャラ」って言葉ない頃からゆるキャラを作ったりしてたんだけど、その中で商工会のメンバーがフィルムコミッションやるって言いだして()

    ―それはどうしてですか?

    「いろいろな人がしょっちゅうくるってなんとなく思っていたからだと思うよ。そうしたら新聞に取材されちゃって。そうしたらもう「やるしかない」ってなった」

    ―そういったところから始まって、今では多くのロケ地に寄居町は選ばれているから本当にすごいです!なぜここまでYFCの活動を続けてこられたのでしょうか?

    「それはもともとエンタメが好きで映画もよく見るし、昔はプロレスのグッズが理容室の中いっぱいだったよ。それでもともとは寄居でイベントサークルも立ち上げていてね。当時から理容室はやっていて周りからは二足のわらじを履いている人と思われていた今の活動も楽しくなければ続けてこられなかったからね。

    普段は「大橋理容室」を営んでいる大橋さん。YFCや取材がありそうな時はお客さんがタイミングをずらしてくれることもあるのだとか

    ―「楽しい」ということ以外にも何か続ける理由はあるのでしょうか?

    「あとはまちを盛り上げたいということかな。」

    ―まちを盛り上げたいと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

    「昔、床屋さんの修業をするために大宮や新宿で修業してたけど、もともと床屋になるフリをして東京にい続けるつもりだった() でもいざ寄居に帰ってきたら同級生はほとんどいなくて若者が逃げていく町になっていた。だから自分が商売を続けるためにも町を盛り上げる必要があるって感じたんだよね。」

    ―まちの魅力を楽しみながら伝えることで、結果として自分の商売のためにもなるんですね。YFCの活動の中で大橋さんが感じられた寄居町の魅力とはなんでしょう?

    「それまで寄居町の風景は日常の景色だったんだけど、スクリーンを通して架空の人が「私のまち」で暮らしている様子を見ることは改めて寄居町を俯瞰するきっかけになったかな。」

    ―なるほど。これまで見えてたまちに、ある意味新たなフィルターをかけて、観るような感じなのでしょうか?他に何かありますか?

    「寄居町は自然を求められているんだなって。ゴレンジャーなど戦隊モノでよく砕石地が出てくるんだけどそこも寄居町だしね。それは東京からのアクセスがいいことも関係しているんだと思う。

    面白いのは「関東の田舎でくすぶって東京に出たけど、戻ってくる登場人物」の「田舎」の部分で寄居町が求められることがあるんだよね()

    それは場所が持つ空気感が関係しているのかも。自分も実際東京で逃げ切ることができずに戻ってきた一人だし、なぜか戻ってきてしまうまちなのかもね。」

    YFCの活動は、楽しみながら内に向けてだけでなく、どんどん外に向けても寄居町の楽しみ方、そしてありのままを伝えているように感じられました。お忙しいところありがとうございました。

     訪問を終えてみて                        

    最後は日本水(やまとみず)でリフレッシュ!日本水は市街地から車で15分ほど走らせ、山道を登ると取水場があります。この時も地元の方が水を汲みにいらっしゃっていました。帰って煮沸して飲んだのですが、角が立っておらず飲みやすい。この水を身体に取り入れる水にしたらなんだか健康になれそうです。

    心も身体も健「幸」に。寄居町は何度も通いたくなってしまう、そんな魅力があります。